ゴルフスイングはボールをより遠くへ、より正確に飛ばすという、2つの目的を同時に果たすものです。
人間の体の自然な動きの中から、ボールをより遠くへ、より正確に飛ばすための要素をまとめたものがスイングモーション(一連の動作)です。
スイングモーションは、体の動きと腕の動きの2つに分かれます。さらに、体の動きはショルダーターン(肩の回転)とウエイトシフト(体重移動)に、腕の動きはフォーアームローテーション(前腕の回転)とヒンジング(肘の折り畳み)に分けられます。

ショルダーターンとは肩の回転を言い、バックスイングでは右に、フォワードスイングでは左に肩を回転させます。肩と背骨のラインが作るTの字を崩さずに回転させましょう。
バックスイングで左肩が上がったり下がったりすると、軸が上下にブレて、ダフリやトップに繋がります。ボールを遠くへ飛ばすためには、力ではなく肩の回転を大きくすることが必要です。
肩の回転が浅いと、腕だけでクラブを上げてしまい、手打ちになりがちです。また、インパクトで体が早く開きすぎて、左に引っ掛けたり、スライスボールが出やすくなります。
ウエイトシフトとは体重移動を言い、バックスイングでは右に、フォワードスイングでは左に、スムースに体重移動を行わなければなりません。
アドレスした時は両足均等に、トップでは8割方右足に、フィニッシュでは9割方左足に体重をかけます。
アドレスで右に体重をかけすぎると、バックスイングはしやすいですが、すくい上げるスイングになり、トップボールが出やすくなります。また、インパクトで左腰が引けて、引っ掛けたりスライスボールも出やすくなります。
左に体重をかけすぎると、バックスイングで肩が回りにくく、手打ちになりがちです。また、トップで前傾姿勢が起き上がり、インパクトで体が突っ込み、トップやダフリ、右にプッシュアウトするなど、いろんなミスに繋がります。
フォーアームローテーションとは前腕の回転を言い、バックスイングでは前腕を回転させてフェースを開き、フォワードスイングでは前腕を回転させてフェースを閉じます。
左右の前腕を回転させることによって、腕全体がスイングの軌道に沿い、大きくスムースに振ることができます。バックスイングで回転が早すぎたり、遅すぎたりする場合があります。
早すぎる場合、クラブの軌道がインサイドに入りすぎてトップの位置が小さくなったり、フラットスイング(クラブの軌道が水平に近いスイング)になりすぎてしまいます。また、ダウンスイングで極端にインサイドアウトの軌道になり、プッシュアウトやシャンクなどのミスにも繋がります。
遅すぎる場合、クラブの軌道がアウトサイドに上がりすぎて、アップライトスイング(クラブの軌道が垂直に近いスウィング)になりすぎてしまいます。また、トップで左肩が下がり、インパクトでフェースが被るので、フックや引っ掛けボールの原因になります。
フォーアームローテーションは、クラブの軌道やインパクトのフェースの向きに大きく影響します。テークバックの上げ方・トップでのフェースの向き・フィニッシュでの手の甲の向きなど、注意しながらスイングしてみて下さい。
ヒンジングとは、肘の折り畳みを言い、バックスイングでは右肘を、フォワードスイングでは左肘を折り畳みます。ローテーションをスムースにするためには、ヒンジングはとても重要です。
アドレスで腕の力は抜いて構えるようにし、肘は体の方を向けるようにしましょう。トップで脇が開きすぎると、クラブの軌道が大きくブレて、インパクトが安定しません。
逆に脇が全く開かず、肘が体にくっついていたりすると、トップが小さくなり大きく振れません。ダウンスイングで右肩が下がる恐れがあります。トップとフィニッシュの形に注意してみて下さい。
文責;ライター 永遠 克光